両親と一緒に温泉へバス旅行

島根県の玉造温泉にて、父と母と恋人の三人で慰安旅行に行きました。少し前にスマホアプリから予約したホリデー日帰り旅行に彼と行ったのが楽しく、今度は両親とも一緒に行きたいなあ、と話したら彼も承諾してくれたので早速行くことになりました。

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12月の寒い時期に閑散期を狙っていったので人通りも少なく、満喫できました。私が仕事でくたびれていたのと、父と母がもう70台半ばなので、身体の節々が痛い痛いというのがかわいそうで、少しでも湯治になるかと思いました。また、結婚を控えている恋人との、結婚前の思い出作りという目的もありました。島根は近いですが行ったことがなかったので、目的地に選びました。

温泉街なので、近所にはお土産やと神社ぐらいしかなかったのですが、千と千尋の神隠しに出てくる温泉街のような造りになっていたので、景色だけでもかなり楽しめました。イベントはホテルの催しで、オロチの神楽をやってくれました。島根県の神楽は本場の神楽なので、動きはゆっくりだったのですが荘厳で、とても見ごたえがありました。また、お客さんがとにかく少なかったので、演者の方とも仲良くなり、オロチの中身を見させてもらったことが印象深く覚えています。中身は紙と竹でできていて、非常に軽く、オロチの目の部分ではなく、首に穴が開いており、そこから外を眺めながら演じるのだと聞いて、プロはすごいなと思いました。島根の文化に触れられました。食事はさすがで、色鮮やかな御前の刺身が新鮮でおいしかったです。温かい鍋料理などもあり、ついついお酒も進んでしまいました。父も楽しそうに彼とお酒を飲んでいて、安心しました。

お客さんが少ない時期だったので、とにかく現地の人たちと仲良くなれたことが、何よりの経験でした。オロチの演者の方だったり、ホテルの従業員や、近所のお土産やの方も皆親切でやさしく、とても好印象を持ちました。特に近所のお土産やの方はノリがよく、近所の心霊スポットなど、現地の人でしかしらないようなオカルト話を聞かせていただきました。さすが神様が集まる件なので、不可思議なお話には事欠きません。また、名産品である勾玉の由来や、有名キャラクターの島根の吉田君の話なども聞きました。

ほかには、やはり名物の温泉がよかったです。ねっとりとした粘度の高い白濁した湯で、いかにも効能がありそうでした。お湯から出たら肌もつるつるになり、あきらめていた古傷が熱を持って、治ろうとしているのがわかりました。母や父も、温泉後に体調が良くなったとすごく喜んでくれていました。恋人も一生の思い出になったね!と言ってくれ、連れて行ったかいがありました。また行きたい場所です。

まず、バス旅行で失敗したのが、母と恋人が酔うことです。日帰りだったので、二回も乗らなければならず、二人とも少し気が滅入っていました。ここはチョイスの選択というより、私も気が利かず、酔い止めを事前に用意していなかったのが悪かったです。ただ、それを伝えたホテルの方がとても親切で、ホテルの常備薬の中にあった酔い止めを帰り際にプレゼントしてくださり、帰りは二人とも酔わずに帰れました。島根の方は親切なのだなと感動し、またぜひ行こうと心に決めました。

また、恐れていたことですが、バスなのでトイレに困りました。私は頻尿の気がありまして、バスの中にトイレがないというプレッシャーだけで、緊張して尿意がこみ上げてくるという悪循環に陥りまして参りました。トイレだけはホテルの方にいただいてくわけにも行かず、行きも帰りもつらかったです。このあたりは、次はトイレ付のバスを選ぶようにしようと思います。でもなかなか行きづらい、とも聞きますし。そういったバス旅行ならではのハプニングもありましたが、車で行くのとは違って、誰も運転の緊張感を覚えなくてすむので、慰安旅行としてはいいものだったと思います。

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